#21 当たり前じゃないってこと
まめぞうも無事に?6年生になってちょっと素直じゃないっていうか、生意気っていうか・・・
「他の子に比べたら全然・・」って言われるんですけどね?
まあ、反抗期も成長してるっていう証拠なので片目をつぶっていますが・・・
ちょっと前に私の親友がまめぞう宛てに手紙をくれました。
その手紙をちょっとだけ、紹介したいと思います。
「・・・・私のところにスージーというドイツ人の友達が遊びにきたのね。
スージーは両方の目が見えないんだよね。
スージーはK大学に一年間の留学できているんだ。
18歳までは、太陽の光やろうそくの火はかすかに見えてたらしい。
でも目の中にばい菌が入って炎症をおこし、目を取ってしまうことになって、その時以来、スージーは暗闇の世界に住んでいるんだよね。
5歳の時から盲学校の寄宿舎に入らなくてはならなかったんだって。
点字を覚えたり、目が見えなくても生活していけるように色々な訓練を受けなくてはならなかったのね。
パパとママ、おじいちゃん、おばあちゃんに盲学校に連れて行かれた日のことは忘れないって言ってたっけ。・・・
・・・(中略)・・・・・
スージーは目が見えないから教科書ひとつ読むのも大変なんだよ。
点字用のがない時は、お友達や先生に読んでもらって、それを録音したりしてもらって勉強しているのね。
又はパソコンにうつしてもらうと、それが点字でキーボードに出てくるので、そうやって普通の人の何倍も何倍も時間をかけて、普通の人の中に混ざって勉強しているよ。
身体が元気で、目も見えて、耳も聞こえて、
そして大好きなお父さんとお母さんと一緒に暮らせて、
そしてお母さんの手作りお弁当を持って、塾でまた思う存分勉強できる・・・それってすごいことだよね。
うれしいことだよね。
勉強・・時々面倒くさくなったり、気が乗らなかったり、あ?大変って思うこともあるかもしれないけど、世の中にはスージーのような人も頑張って勉強していることを思い出してほしいな。・・・・・」
この手紙を読んだまめぞうは、ちょっと様子が違っていました。
自分が普通に五体満足で、勉強する環境が整っているってことが、当たり前じゃないんだな?…..って思ったのだと思います。
子供に限らず大人だってそうですが、感謝する気持ちを忘れると反発したり、人の言うことを素直に聞けなかったりしますよね。
世の中には勉強したくてもすることができない子もいること、
努力なしでは簡単に勉強できない子もいること・・・・・
自分が今、勉強できることがどんなに幸せなんだろう・・・って感じることができたら、きっともっともっと努力できるんじゃないかな?って思います。
勉強やる気がないな?なんて時はこのような話をしてあげたらどうでしょう?
そして私たち親も、こんなに可愛い子がいてくれる、元気で頑張っている、これは当たり前じゃないってことを思ったら、もっともっといい親子関係を築けるのではないのでしょうか?