#12 音読の効果
「音読」をすることによって脳の前頭前野が活性化することが科学的に認められたことはもうご存知ですよね。
(前頭前野とは学習活動の要になる部分だそうです。)
「音読」をすることにより、読み上げた内容が頭に残りやすくなるだけでなく、記憶力や集中力などが高まり学習効果がさらに高まるということなのです。
実際に「音読」をさせてみて集中力が抜群に高くなった、学習意欲が高まったなどのデータも出ています。
「音読」をすることにより確かに様々な良い効果が現れます。目に付け加えて耳と口が加わるので、「黙読」よりも余計に感覚器官を使っていますからね。
しかし前頭前野が活性化したとしても実感できる種類のものではありません。
それは適切な方法で行うことで初めてすばらしい学習効果を上げることが可能になるそうです。
そうなんです。「音読」に対する意見は賛否両論なんです。
「音読」それ自体が脳を活性化させたとしても「音読」という行為が学習効果を損なう可能性があることも科学者、教育者から指摘されています。
「記憶する」「理解する」という脳の活動と「音読する」という脳の活動がぶつかり合う部分があるからだそうです。
では、どうしたら良いか・・・・?
勉強の準備運動として「音読」させるのがベストだそうです。
教科書を5分音読するだけで、次の行動の能率が20%くらいは違ってくるそうです。
ウォーミングアップに「音読」をさせる、そしてなるべく速く読むこと。
それから、忘れてはいけないこと、それは子どもが「音読」するのをちゃんと聞いてあげることです。
聞かせる相手がいるのといないのとでは、読み方も変わってきます。誰も聞いてくれてないと適当に読みますからね?。
ちなみに・・・大人も毎朝、新聞を5分音読するだけで、脳のエクササイズになるそうです。